Shiro & Ari

shiro66才、Ari48才。とっくに適齢期を過ぎた二人が結婚。しかも初婚同士。どのような生活が待っているのかな…ワクワク、ドキドキ

出会い

3年前の夏だった

10月に予定されている琉球舞踊の発表会、

ボクはその手伝いをしていた

何もかもが初めてづくし

家元の考えや能舞台の仕来り、

禰宜(ねぎ)さんの指摘など、

頭の中で熟していくのが精いっぱいだった

稽古場で舞台を想定し、

唄持ち*を計算していたときのことだ

床にガムテープで能舞台の橋掛りのアタリを付けて、

地謡と揚げ幕のタイミングを合わせ、

踊りの歩みを合わせていく

唄持ちの数が判らない…

助けを求めようと後ろを振り向いたら彼女がいた

声を掛けようにも名前を知らないし、

何を尋ねようとしたのかも思い出せない

そのころの彼女はちょっと元気がないように見えた

後でFBを見て判ったことだが、

その年の春先にお父さんが亡くなったらしい

ボクも6月にお袋を亡くしたばかりだった

彼女のことを身近に感じた

もっと彼女のことを知りたいと思った

発表会の直前、8月20日だったか…

南大阪で行われていた琉球舞踊のイベントで

出演していた彼女に声をかけた

「R君、知っているんやね」

R君はボクの20年来の友人

彼女とR君がFB友だちだということを事前に知っていた

それをうまく利用して彼女に近づいたのだ

「あとで、FB友達申請しておくね〜」

彼女と友達になった

そのときは彼女の投稿にイイネを送るだけの間柄だけだったが…

10月の発表会も無事終わり、

そのあとの打ち上げでボクは彼女の前の席に座った

たぶん意識的に着席したと思う

そこで覚えているのは、

「沖縄へ行ったら、国立劇場おきなわのカレンダーを買ってきて欲しい」

と、彼女が言ったことだ

これがキッカケだった

 

Shiro

*唄持ち=前奏の繰り返し演奏される部分